下釜一臣 & たかはしようへい @ 鵠沼海岸アンプラグド

アーカイブ映像:パート1パート2
放映日:2010年11月6日
場所:鵠沼海岸商店街 SHOP
パルテア

この日は前週に引き続き2ステージ形式で、出演アーチストは二人とも伴奏はギターだけというアコースティック・スタイル。奇しくもアコギ弾き語り対決となったいったわけですが、どちらの演奏もとても個性的で、アコースティックギターの奥深さを思い知らされたライブでした。

第一部に登場した下釜一臣さんは、神奈川県出身のシンガーソングライターで、その音楽スタイルは70年代のアメリカ、イギリス、日本のフォークに影響を受けたそうです。変速チューニングを得意としていて、アコースティックギターが奏でる気持ちの良い和音と下釜さんの素朴な歌声のアンサンブルを聞いていると、いつのまにか下釜ワールドの虜になってしまうような不思議な魅力にあふれていました。そう、日本のジェームス・テイラーって感じかな。

この日演奏してくれたのは、以下の楽曲です:

  1. ひと吹きの風
  2. If You’re Lonely (Eric Justin Kaz)
  3. いいことあるさ
  4. Hard Times Come Again No More (Stephen Foster)
  5. 雨上がり → ハイライトはこちら
  6. Copperline (James Taylor)
  7. いつか晴れる
  8. 家路

このうち「雨上がり」「道」「いつか晴れる」は2009年12月にリリースした彼のファーストアルバム「時のかけら」に収録されています。このCDは彼のライブ会場で購入できるほか、ホームページから注文も可能だそうです。現在は主に都内、特に下北沢などでライブ活動をされているそうです。今回は、わざわざ鵠沼まで出向いていただきました。

個人的には「雨上がり」という曲が好きです。珠玉の小品が多い70年代の吉田拓郎を彷彿とさせる空気感。でも感性は現代人なんですよね。

さて、第二部に登場したのは、地元藤沢や横須賀などのストリートで活躍中の「たかはしようへい」さんです。「逗子のニール・ヤング」の異名を持つ彼は、ドライブ感のあるギター演奏をバックに、透明感のあるハートフルな歌声でリスナーの心を捉えて放しません。都会のアスファルトに反響する彼のボーカルは、仕事帰りのサラリーマンの眠っている情感を呼び覚ますような、なにか根源的なものがあるように感じます。(彼のホームページには「一音一音あなたの背中を一押しします」と書かれています)

たかはしさんは、長髪にベルボトムという70年代の出で立ちがトレードマーク。なんでも、ベルボトムは新調するたびに太くなっていくんで、この先どうなるか心配だとか。いまどき、なかなか貴重な存在の若者ですね。ベルボトムの話はこの日のライブでも話題に上りました。彼がプレイするビンテージ・ギブソンの話も含めて、演奏の合間の楽しいトークにもご注目ください。

彼は金管楽器も演奏するんですね。仲間とブラスバンドの活動もしているそうです。ライブ等の詳しい情報は彼のホームページをご覧になってください。そういえば、彼の歌声は、ラッパっぽいかもしれません。本当にいい声してます。彼の歌声を聞きたければ、藤沢駅で毎週金曜、横須賀中央駅で毎週土曜に路上ライブをしているそうですので、是非お立ち寄りを。

  1. ダニー・ボーイ
  2. 悲しみのジェットプレーン (Peter, Paul & Mary) → ハイライト
  3. 時間よ止まれ
  4. また明日へ
  5. Ohio (Neil Young)
  6. この道
  7. そうだよ

「時間よ止まれ」「また明日へ」「この道」は、2010年8月にリリースされたたかはしさんの5曲入りミニCD「この道」に収録されています。このCDは彼のライブ会場で購入可能です。

下釜さんとたかはしさんは、同い年で仲も良いそうです。お互い「夜勤」をこよなく愛する「野心」家だそうです。:-) お互いスタイルは異なるものの、それぞれ同じくらいユニークで素晴らしいアーチストたちですね。

ライブの最後には、下釜さんとたかはしさん、それに鵠沼海岸アプラグドのブッキング・マネージャーを務める日下周作さんの3人によるスペシャル・アクトがあります。藤沢の音楽シーンの立役者で、鵠沼海岸アプラグドも大変お世話になっているスワンプスの「はっと」さんが病気で倒れた直後ということで、彼を励ますために一曲歌います。はっとさんの「子供たちへ」(ハイライト)という曲です。