Suemarr with 長島ジュン @ 鵠沼海岸アンプラグド

アーカイブ映像:パート1パート2

放映日:2011年1月15日
場所:鵠沼海岸商店街 パルテア

鵠沼海岸アンプラグド新年第二弾は横浜の吟遊詩人、バンジョー弾き語りの Suemarr ことスーマーさんとお馴染みKAMAKULAXMinnows Records長島ジュンさんのデュオでライブをお届けしました。スーマーさんの独特な音世界をナマで、しかも“かぶりつき”で、見れるということで、当日は会場のパルテアに十数人の“スーマニア”が押し掛ける騒ぎとなり、大変な盛り上がりようでした。

ちなみにこの日の動員記録は過去最高。会場の広さはというと、そうですね、6畳くらいでしょうか。そこに出演者や放送スタッフを入れて総勢15〜6人です。しかも、アーカイブ映像をご覧いただくと分かりますが、何故かアーチスト二人の前には“ちゃぶ台”らしき舞台装置がとってつけたように置かれています。さらに、お客様の差し入れで日本酒から松前漬けまで次々と“燃料”がステージに届けられ、ライブ開始時点で鵠沼海岸駅前に不気味な異次元スポットが出来上がっていました。

第一部は鵠沼海岸アンプラグドが誇る舞台美術チーム総出による“寸劇”でスタート。司会の私が「鎌倉のマイケル・マクドナルド」と紹介した長島ジュンさんが、今日だけはどうしても小室等にしか見えません。そんな昭和フォークの香りを濃厚に漂わせながら、お二人による渋いアコースティック・サウンドの世界が開陳されたのでした。

スーマーさんの音楽は本当に独特で、トレードマークのバンジョーを見事に自分の音楽に昇華していらしゃいます。途中演奏したビートルズのマザー・ネイチャーズ・サン(ハイライト)などは、原曲はビートルズでありながら、もう完全にスーマーワールドになっています。

そのマジッカルな感じが、どこか彼の音楽を魔術的、呪術的なものにしています。スロウなバンジョーの反復フレーズってヤバイですね。

この日は憂歌団からビートルズ、かまやつひろしかと思えばニール・ヤングといった、変幻自在なカバー曲の合間にオリジナル曲を演奏していただきました。後者から、私も大好きな「愛がぶらさがってる」(ハイライト)をここではご紹介しましょう。

ライブは永遠に続くかと思われるほど盛り上がりましたが、宴にはいつか終わりがやってきます。第二部は辻堂在住のクラリネット奏者アンディーさんも飛び入り参加(写真上)。ハプニング満載のスーマーさんの摩訶不思議ライブ、最後は奇しくも前週で sachiko さんも歌ったグッドナイト・アイリーンで締めくくり、となりました。sachiko さんバージョンとはひと味もふた味も違うスーマーバージョンもお楽しみください(ハイライト)。

当日の演目(のダイジェスト)は以下の通りです。このほかにも演奏した楽曲があったのですが、記録が残っていません。手元に残るメモからなんとか再現してみました:

(追記:先日スーマーさんから公式の曲目リストをいただきました。下記が完全版です)

第一部
  1. 道路(スーマー)
  2. 仕事さがし(高田渡)
  3. 10ドルの恋(憂歌団)
  4. 悪魔とバンジョー(スーマー)
  5. Mother Nature’s Son(The Beatles)→ ハイライト
第二部
  1. Tell Me Why(Neil Young)
  2. ガムをかんで(ディラン・セカンド)歌:長嶋ジュン (以下クラリネット:アンディー)
  3. Willin’(Little Feet)
  4. I must be in a good place now(Bobby Charles)
  5. にぎわい(浅川マキ/かまやつひろし)
  6. 月光価千金(エノケン)
  7. 愛がぶらさがってる(トラディショナル 日本語詩:スーマー)→ ハイライト
  8. グッドナイト・アイリーン(トラディショナル 日本語詩:スーマー)→ ハイライト